読書のススメ 語彙力の向上がもたらすもの

「本を読みなさい」

この言葉を親や教師に言われた人は多くいると思います。僕も小さい頃ら母親にしつこく本を読みなさいと言われ続けてきました。 家は貧しかったのですが、おもちゃをねだっても買ってくれなかったのに、「本」と名の付くものならば、漫画であろうが雑誌であろうが図鑑であろうが買い与えてくれました。

でも僕が選んだものではなく、母が選んでくれた本(活字で埋まった)を僕が好んで読むようになったのは随分後になってからです。

活字にこだわる必要はないけど

一番最初に文字で埋まった本!を自分の意思で読んだのは小学5年生の時、大嫌いな国語の授業で、学級図書の中から好きな本を選んで読み、読書感想文を書くという内容でした。 そこで僕が手にとったのは「透明人間」という本です。

−主人公がある日学校から帰ってきて、小腹が空いたのでオヤツはないかと台所を探しますが見つかりません。親も出かけていて、困った彼は台所にある調味料をブレンドして食べることを思いつきます。

楽しそうに色々な調味料を混ぜて出来上がった液体を恐る恐る舐めてみます。

当然ですが全く美味しくありません。

ですが、彼の体は透明になっていました。 そしてそれはある程度時間がすぎるともとに戻るようでした・・

という具合に物語が進んで行くのですが、なんの変哲もない小学生が透明になれる薬を作ってしまってそれを使って色々なことをする。 ただそれだけなのですが、当時の僕としては異様に興奮し、一気に読破してしまいました。

もちろん、帰宅後、台所で実験をし、大目玉を食らったのはいうまでもありませんが。

それが現在記憶のある一番古い自分で読んだ本です。

それから、漫画でも小説でも文字ならなんでも、無意識的にあのような興奮がないかと探していたのだと思います。


頭の中は

僕も読書を薦めることには大賛成の立場です。月に4回の週末があって、そのうち1回を読書に割り当てるくらいでもものすごく豊かな人生を享受できるポテンシャルが読書にはあります。それは何故か。

例えば車を運転する時、ハンドル・回す・アクセル・ブレーキ・踏む・ウインカー・ワイパー・上げる・下げる・ドア・開ける・閉める・・・

おそらく安全運転に必要な「語彙」は40から50くらいでしょう。

これは何かというと、「自発的に脳に命令を出す種類」となります。

人間の脳は「無意識的・意識的」に命令を受けて動きます。意識的な命令を出す役割は「言葉」が担います。そして繰り返された言葉による命令は無意識化します。

読書は音読、黙読とありますが、声に出しても、頭の中で唱えても、どちらの方法でも脳に命令を出すことができます。

ちなみにこの辺で何が言いたいかわかる人は結構鋭い側の人です。


よりよく頭の性能を「使用」するために。

もしもあなたが「軽く」あるいは「少し」「徐々に」という言葉を理解せずに車を運転するとしましょう。

エンジンをかけ、アクセルに足を置き、発進する時、車がどういう風に動くか。

つまりそういうことです。

人間の脳は恐ろしく高性能に出来ています。ですがその機能は意識的・無意識的に分けられます。 そして後天的に無意識化することが可能な意識的な部分に命令を出せるのが言葉となります。

少々乱暴ですけど、語彙とは頭に出せる命令の種類なのです。

つまり語彙力が高まると、より多くの命令を自分の脳に出せるということ。

そして本とは、無味乾燥な言葉を紡いで、私たちに物語という洗練されたたのしみと同時にどんでもないプレゼントをしてくれているのです。

僕は今まで 本 よりも効率的に 言葉 を教えてくれる存在に出会ったことがありません。

だって読み終わった本を閉じて余韻に浸る時、「語彙を高めるための勉強をした疲れ」なんてものはなく、ただただ爽快な読後感があるだけなのですから。

知らず知らずのうちに高まる語彙力。 辞書を引きながらで無くとも、「文章」という形である以上、前後の流れから無意識的にわからない言葉の意味を考えているはずなのです。そしてそれは難しいことでは無く、頭が勝手にやってくれます。

 

読書。 おすすめです。


※この記事は2018年3月24日に投稿したものとなります。おかげさまで読者様が増えて参りましたので、今後定期的に過去記事をご紹介させて頂きます。

TALK BACK  読者様の暇つぶしになれば幸いです。

 

是非こちらもお読みください 新人教育の季節 何が正解かを求めることの危険性

 


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