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濡れている翼、石でできた筆、鉛の詰まった足

今日は筆が重い。

僕は日々あらゆる変動相場を眺め暮らしている。刻一刻と価格が決定されては塗り替えられ、時間軸を1時間4時間8時間・・と変更しながら見比べる。そこに映し出される数字は世界中の意識ある者たちが買ったり売ったりを繰り返すカオスの中で均衡を保つ。それはまさに人間そのもの。 上昇トレンドにありながら、その中では無数の上げ下げを繰り返す。逆もまた然り。 人や動植物、地球や宇宙、森羅万象をチャートに見出すことができ、おそらくだけど、人間なんてあっさりと、それでいながら正確にグラフに置き換えられる。カオスの上で形成されるアルゴリズムによって「生きる」と定義しているのではないのか。なんて思ってしまう。

今日の羽は濡れている。

決して嫌なことがあったわけでも体調が悪いわけでもない。 しかし正確に自分を分析してみようと試みれば、今日はあまり頭が動いていないなと感じる。

 

いつもはキーボードを叩いていることにも気づかないくらい、ディスプレイに文字が流れて行くのも忘れるくらい軽やかなのに、今日はしっかりと「あぁローマ字打ちってそういえばこんな風に画面に映るんだな」なんて考えている。

良い映画を字幕で見るとき、字幕を読んでいる感覚は消え去る。

良い小説を読んでいる時、僕は文字を読んでいない。

音楽も料理も映像も文学もすぐれれば優れるほど、形をなくしていく。

ダイレクトに伝わる「素晴らしさ」を「心地よさ」と解釈している。


そんな日があってもいいだろう。 今日は多分そういう日なのだ。頭を休ませることを出来なくても労うことはできる。

夕方には買い物に出て野菜を買おう。あとは牛肉とチーズ。 走りの夏野菜をさっと茹でて、肉は強火で塩コショウ。胡椒はうんと荒くしよう。 チーズは6pチーズ。昔からある青くて丸いパッケージのあれだ。

今日は無理をしてはいけない日。頑張らなくていい日。

こういう日に無理をするとあとあと跳ね返ってくる。

会社勤めの人、小さな子供がいる人、友達と遊ぶ予定がある人

色々で無理をしなくてはいけない人が多いだろう。 でも自分の羽が濡れている時に無理して飛ぼうとすることは一番やってはいけないこと。

自分がいつもと違うなとSignを感じたら、無視してはいけない。原因なんてなくていい。「そういう日なのだ」と腹をくくる。 そして周りの人に悟らせない為だけに1日を生きる。

全部後回しで良い。

自分へのご褒美とは重ねたフリスビーのようなパンケーキを熱々の温度が冷めるまで写真を取ることでも、衝動買いすることでもない。

不具合が起こらない程度の速度でサボることなのだ。

何もしなくていい。

天気の良い日にのんびり歩く老人くらいのスピードまでゆっくりとブレーキを踏む。とっておきのワインを開けるのもいいだろう。 買ったっきり重ねてある本を開けてみるのもいい。

 

皆さんもご自分の心の声を聞いてあげてください。

 

ぜひこちらもお読みください 「見せられている世界」と「本当の世界」

 


「濡れている翼、石でできた筆、鉛の詰まった足」への2件のフィードバック

  1. あ、ちゃーと‥

    てか、「あぁローマ字打ちってそういえばこんな風に画面に映るんだな」まさに感じながら下書きしてたんだよね‥

    ありがとう、すくわれたよ。

    ‥‥‥「とつのり」って誰だよw(認証のアレね)

    1. こっちは「ゆみひき」だった。誰に弓引くんだ?

      誰にでもそういう時はあって、できるなら昼から大好きなビールを親しい友人と遠距離で乾杯するのも、いいでしょうね。

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