以前までの嫌悪感はもうない
僕にとってゲームというのは小さい頃から「友達と遊べない時に一人で遊ぶもの」あるいは「天気が悪く外で遊べない時に友達と室内で遊ぶためのもの」くらいのものだった。ドラクエやファイナルファンタジーが好きだった(FF派)友達とやるときはマリオカートやストリートファイターなど、飽きずにいつまでもやっていた。
競うということに目覚めた
小学校の時など、勉強で優劣をつけて暗黙の上下関係など感じない時代に初めて他人との優劣を感じるのは運動やゲーム、特に身体能力のほぼ関係ないゲームはいい意味で競うことを学ぶ事ができる良いコンテンツだった。(そう思うと僕は小さい頃からフェアな生き物だったみたいだ)
「どうしたらあいつに勝てるか」「上手くなるためには何をすればいいか」をワクワク考えたものである。 「緊張」も味わった。
仕事ばかりでほとんどゲームのことなど忘れていたが、去年の5月にビッグタイトルがリリースされ、僕はまたゲームにハマることになった。
PUBG (プレイヤーアンノウンバトルグラウンド)
北野武主演の映画「バトルロワイヤル」に触発され製作されたゲームで100人のプレーヤーは飛行機で「島」に連れていかれる。任意の場所にパラシュートで降下し、銃器や防具などを集め、最後の一人になるまで戦う。(生き残る)事が目的だ。
島は広大で8キロ×8キロだ。そこには海や、川、橋、街、集落、山、シェルターなど多種多様な建造物や自然がある。徒歩や車、ボートなどを駆り、生存を目指す。
戦術も自由だ。(現実の人間ができない行動以外全て可能)
とにかく銃声の鳴る方に赴き、積極的に生存を勝ち取るもよし、
ただひたすらに身を躱し、その時をまつもよし。
1試合30分。
時間経過とともに競技スペースはどんどん縮小されていく。競技スペースの外にいることも可能だが、ダメージを受ける仕様だ。最後には競技スペースはなくなる。
−小さな頃、友達と2人プレーで遊ぶゲームが楽しかった。
小さいテレビ画面を分け合って遊んでいた。
それが今はどうだ。
100人の友達と、たった一つの「場所」でゲームができるのだ。しかもこれ以上なくフェアに。(お金をかけたからといって強さには関係ないところも素晴らしい)
携帯端末の目まぐるしい進化はとうにコンシューマー機を追い越し、こんな複雑な重量級ゲームを60FPS(1秒間に60コマ)で動かし、100人もの人間を同時に同期させることに成功している。
これはとんでもない市場だ。
競技性も極まった。
いい大人でも十分に楽しめるはずだ。