動機の言語化 アンドキュメンテッドなテクニック

一番もらって嬉しいもの

四六時中ものを考えている僕にとっては新鮮な「思考材料」をくれる人は本当に貴重な存在です。それがタイムリーなものであったり、切り口が独特であったり、以前自分がトライして諦めた内容のリビジョン的なものだったり、それこそ色々ありますが、人が人にプレゼントすることの出来るもので最も貴重で尊いものは「思考材料」だと僕は思っています。 最近とても興味のある先輩からある思考材料をプレゼントしてもらいました。

調和と方向性と分類と分析

僕が勝手に慕っているだけで、直接お会いしたこともお話ししたこともない、まさに「今風」のお付き合いをさせていただいている先輩。

いつも鋭い視点からご自身の経験に則った素晴らしい言葉をくれます。

僕のような一般的なレールの外で畑を耕しているような存在では滅多にお知り合いになれないような方なのですけど、お互いの利害が損なわれることなく貴重な意見交換や助言をいただける環境に本当に感謝しています。

 

さて、昨日の記事 で現代の就職事情と情勢について書いたのですが、それについてとても素晴らしい思考材料を提供してもらいましたので、今日はその中にあったことについて僕が思うことを考えてみようと思います。


言語コミュニケーションは人類の基本中の基本であり、意思疎通の大部分を言葉を用いて行います。

もちろん新人教育も然り。 作業や雑務はそれこそ簡単に言葉を用いて教えることができる。礼儀や作法も、先に言葉、次に動作を教えることで、相手に「伝える」ことはできます。 もちろんどちらも受け手側に「理解しようと務める姿勢」が必要ですが。

しかしレクチャーする側が極意に関する部分を言語化できていなかったとしたら。

昨今「ブラックボックス」なる言葉も散見されるようになってきました。

それら言葉で伝えることが難しいスキルやテクニックを伝承していくために今までは大部分で「時間」「経験」が絶対に必要なピースでした。

例えば職人さん達は親方の所作や道具の扱い方、打ち合わせの方法や勘所を「観察することで学ぶ」というのが最も顕著な業界です。

弟子達も「技を盗む」と無意識化で自覚し、親方もなるべく「盗みやすい」ように振る舞うでしょう。

背中を見せて教育する。

それはオフィスで働く中でも大いに現存し、ビジネスにおいて非常に重要な部分についてはそのほとんどが「言語化」されていません。そして優秀な個人にとても由来するため、「あの人でなければダメだ」となり、お金では買えない価値を生み続けます。

そのフワッとしたお金では買えない極意に会社の明暗が乗っかっているというのはあまり意識されておらず非常に不確定ですが、それは時間経過とともに大いに業績に現れてきています。

「先代の時の方が美味しかった」

これは飲食店などの代替わりでかなり多く聞かれるフレーズです。

ですが、それは本来矛盾を感じなければいけないところ。 先代だって引き継ぐからにはレシピから何から全てキッチリ教えるのが当然です。

でも教え漏れが発生し、味が落ちる。

教えている側に「教え漏れの自覚」がないのです。

それがキーワード。

僕は随分前から「動機の言語化」に取り組んでいます。人に何かを伝えようとする時、説明し、理解をしてもらおうと試みます。そしてそれこそテトリスのように、同じ言葉をもちいても、相手のカタチによって理解の深度はバラバラで、そういったときはピースの向きやカタチを変えて相手にどうやったらカチッとハマるのかを模索します。まさに個性という名の鍵穴です。

しかしこの作業を行うには大前提として僕の中にしっかりとした「多角的な理解」が絶対に必要で、それに時間を費やすことは僕自身の成長にも大いに役立っています。

珠玉のビジネススキルをブラックボックスとして保有していても、それを若手に文字通りしっかりと伝承できなければそれは緩やかで急速な衰退を招きます。

しかしリアルタイムで日常業務を行いながら正しい伝承作業を行うのには無理があり、やはりそこには一流の老獪が誕生してしまいます。

そして彼らが抜け、開くべくして開いた穴にパッチを埋めるのにまた貴重な時間とコストを費やし続けてしまう。

これらを解決するためには外部から有識者を雇うか、チームを細分化し、思考単位を小さくするしかないでしょう。

しかしそうしてでも取り組むべき課題であるのはいうまでもなく、意識の芽生えた新人はとてつもない戦力となるでしょう。

到達時間を効率的に圧縮してあげるのがよりよい上司のつとめです。

「自分の時はこんなに時間がかかったからお前らには10年早い」

こんなことを言う上司がいたとしたら、終わってます。

それは上司ではなく自分より年をとっているだけの同僚。

その10年を圧縮できる上司が最高の上司であり、それらを見抜く力は若者には備わっています。


※この記事は2018年4月4日に投稿したものとなります。おかげさまで読者様が増えて参りましたので、今後定期的に過去記事をご紹介させて頂きます。

TALK BACK  読者様の暇つぶしになれば幸いです。

 

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