雪をどけるための機械です。
僕は雪が多く降る地域で幼少期を過ごしたので身近ですが、関東圏の方などはあまり馴染みがないかもしれませんね。 関東圏での大雪も記憶に新しいところですが、大雪のたびにニュースで報道されるのは、朝一番でホームセンターに行き、大量のスコップを購入する風景。 雪が降ってスコップが売れるのは当たり前。お腹が空いている人にサンドウィッチが売れるのも、喉が渇いている人に水が売れるのは当たり前。金曜日に居酒屋が満席なのも、また当たり前なのです。
それぞれ売れない時期に売るための発想
売れない・売れにくいタイミングというのはどの業種、サービスにも明確に存在します。 需要が流動的な商品・サービスというのは、需要が高い瞬間の成績がグンと良くなりますが、結局のところ平らにしてしまえば穴埋めに相殺され、恩恵が受けにくい現状に各経営者は頭を悩ませることとなります。
まあ、トレンドと考えるのが一番簡単です。夏の暑い日にかき氷を売れば1日単位でのビジネスの難易度は低いでしょう。
でもそれではダメです。
かき氷屋を営むとしたら、より強く着目しなければいけないのは、冬や寒い日の事
冬にちゃんと売れないかき氷屋がヒットすることは無いと断言できます。
かき氷屋を成功させる方法は二つ。冬でもちゃんと売れる・夏限定営業(固定費等も夏以外かからない) です。 より大きく成功するのは前者ですが。
僕はデザインの仕事のひとつとして、随分長い間洋服づくりをしていましたが、工場の納期の関係で逆算すると半袖半ズボンの時期にダウンジャケットをデザインするようなルーティンでした。 暑い時に寒い時のことを本気で考える癖はその時に培われました。
売れない時期に売るための戦略を考えるとき、ほとんどの人が一番わかりやすい「安売り」を選択してしまいがちです。でもそれは最も愚かな行為と言えます。
なぜなら、見た目は単純な利益還元ですが、人のイメージというのは簡単に決定づけられ、なおかつ咀嚼しやすいようにフレーミングされますので、「夏の時期は安かったのに、冬にこれでは高い。損だ」と繁忙時期にまで損害を出してしまう戦略となってしまいます。
ですから変更するべきは最もわかりやすい価格ではなく、それ以外の部分でアプローチしなくてはいけないのです。
お風呂上がりや、コタツで食べるみかんやアイスが美味しいように、冬でも条件が整えば冷たいものが欲しくなるシチュエーションは多くあります。
その環境をユーザーに上手に想起させるように誘導することが冬に冷たいものを売る為の本質的戦略となります。
ものすごく単純な発想ですが、ビジネスには触ってはいけない部分(価格など。釣りあげる分には良い)と日々こねくり回さなければいけない部分があります。
後者が夏に除雪機を売る為の戦略の部分。
下ったイメージを挽回するのは本当に難しい。それが商品単位だともはや絶望的難易度となります。
ご自分が扱っている主力商品・サービスはなんですか?
それは流動的に需要が変化する種類のものでしょうか。
そうなのであれば、一番需要が落ち込む時期に「値上げして売る」ようなアイディアを考えてみるととても良いと思います。
※この記事は2018年4月17日に投稿したものとなります。おかげさまで読者様が増えて参りましたので、今後定期的に過去記事をご紹介させて頂きます。
TALK BACK 読者様の暇つぶしになれば幸いです。
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